Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ1巻を読んだので感想。愛歌様怖えわ。
本編をクリアしてシンピックアップ2で虞美人と始皇帝を狙っていたら、どういうわけかオジマンディアスが来てくれました。
虹演出が来たときは始皇帝来たかな~と思ったんですが、来たのはファラオ。そうですすり抜けです。物欲センサーのやつがしっかり仕事してくれやがりました。
そして結局始皇帝は来なかった。おのれ。
まぁでもね、蒼銀のサーヴァントがこれで全員揃ったので記念に桜井光先生のFate/Prototype蒼銀のフラグメンツ1巻を読んでいこうと思います。
蒼銀のフラグメンツ 1巻のあらすじ
7人の魔術師と7騎の英霊が契約し、あらゆる願いを叶える願望機・聖杯を賭けて戦う殺し合い「聖杯戦争」――。1999年に魔術師・沙条綾香と、英霊・セイバーが契約した聖杯戦争から遡ること8年、1991年に起きた聖杯戦争では、綾香の姉・愛歌がセイバーと契約していた。綾香にとって姉の愛歌は、容姿端麗・才色兼備で、あこがれの存在である。
しかし、なぜだろう─今朝の姉はふだんよりも一段と眩しく感じられた。
愛歌は言った。「恋の魔法はね、魔術師の使う、どんな神秘よりもすごいのよ」と。
幼い綾香は、その先の過酷な運命を、知る由もなかった……。
「Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ-裏表紙より」
1巻は1999年の聖杯戦争のマスター、沙条愛歌とセイバーの陣営、そして沙条綾香の視点から聖杯戦争が描かれています。
特定の人物からの視点で描かれることから1巻だけではまだ聖杯戦争の全容は分かりません。少し残念。
プロトと蒼銀の聖杯戦争は令呪の形や開催地が東京と他のFate作品とは違う要素があります。
作中にも新宿とか奥多摩とか杉並なんかの実際ある地名が出てきます。その反面、冬木やトゥリファスなんかは欠片も出てきません。
東京で聖杯戦争とか神秘の隠匿半端なく大変だろうなー…。
恋する乙女の沙条愛歌さん
1巻の中心人物であり、セイバーのマスターである沙条愛歌さん。
最初はセイバーに料理を振舞ったりとほほえましい感じでしたが、読み進めていくとだんだん不穏な感じになっていきます。
セイバーがランサーと戦っているときは守りを固めることをせず単独行動をしていたり、その時アサシンとはち合わせても一人で切り抜けたり、なぜかアサシンに指示を出したり…と。
詳しいことはこの時点ではまだ分かりませんが、普通じゃないということだけは伝わってきます。
父の沙条広樹からは
- 何もかもを成せる。天賦の才がある。
- 魔術に愛されている。神秘に愛されている。
- 沙条の家系に存在しない秘儀まで容易に我が物にした
と言われ、登場人物紹介でも少女になってしまった全能と書かれてますが、さて…。
何を思うのか?セイバー
サーヴァント階位第一位にして剣の英霊、セイバー。
料理を振舞われた初めの頃はにこやかに笑ってましたが、愛歌とは逆に次第に顔というか表情が曇っていきます。
- 目の前の少女が聖杯戦争に嬉々として参加し、殺し合うことを決めたこと
- それを間違っていると諫めようとしても言葉が愛歌に届かないこと
- それでも願いを叶えるには戦わないといけないこと
セイバーの心境を想像しながら読むと痛ましい気持ちになりました。
1999年の舞台では綾香には8年前の聖杯戦争のことは記憶が曖昧だと語っていますが、本当のところどうなんでしょう?個人的に記憶ははっきりありそうな感じがするんですが…。
蚊帳の外のようでそうでない綾香
愛歌の妹、沙条綾香。この綾香も当然魔術師の家系に生まれて魔術の修行を行ってますが、まだ幼いせいか聖杯戦争のことは父から「大がかりな儀式」としか教えられてません。
作中では愛歌の料理の手伝いをしたり、学校で怪談に耳を傾けたり、自分のために造られたガーデンの植物に水をやったりと普通に過ごしています。
しかし終盤には大聖杯と叫ぶ父と剣に貫かれる姉の記憶が。
何がどうなったらこのようなことになるのか。
蒼銀のフラグメンツ1巻の感想 まとめ
上にも書きましたが、まだ第一巻ということで1991年の聖杯戦争の全容はまだはっきりとは分かりません。
しかし綾香の記憶から穏やかな結末を迎えることはないということは分かります。これはどこの聖杯戦争も同じなんでしょうね。