自分の星座(かに座)の神話を調べたら悲しくなった
僕は中学の頃、占いの本を読むのが好きでした。
そして占いのジャンルの本を読み漁っているうちに星座占いから星座の神話に入っていきました。
そして自然に自分の星座を調べました。
僕の場合はそれがかに座だったんですけど、いざ調べてみると悲しくなりましたよ。
そんなことを朝の星座占いを見ていたらふと思い出したんでこの記事を書きました。
かに座の神話を調べると悲しくなるのは僕だけじゃないはずです。
ところでこれはフリー素材のかに座の図なんですけど…どうみても海老だよね?しかも高い海老。
なんならザリガニにも見える。
かに座の神話のあらすじ
ギリシャの英雄ヘラクレスは自分の子どもを殺めてしまった罪を償うために10の試練に挑むことになった。
そして2つ目の試練としてレルネーのヒュドラ退治に赴いた。
甥のイオラオスの力を借りつつ、9つの頭を持つヒュドラと戦うヘラクレス。
同じ沼で暮らすヒュドラを助けようと蟹のカルキノスはヘラクレスに立ち向かった。
カルキノスははさみでヘラクレスの足を切ろうとしたが、攻撃は通じず、しかもヘラクレスに気付かれずに踏みつぶされたことであっけなく死んでしまう。
この戦いの一部始終を見ていた女神ヘラはヘラクレスに負けたヒュドラとカルキノスを哀れみ、天に上げて星座にした。
ちなみにこの試練は甥の力を借りたとしてノーカンにされました。
この話を読んでの感想
カルキノスあっけねぇな!
この一言に尽きます。
まさか一撃でやられてしまうとは…。
いやでもヒュドラみたいに強い猛毒を持っているわけでもないし、ネメアの獅子のように武器が効かない体というわけでもなし。
あ、でも駄目だ。仮に武器が通じなかったとしても足で踏みつぶされてやられたんだった。
こう考えるとあっさりやられるのも仕方ないのかもしれない。話の描写を見る限り普通の蟹なんだもの。
10の難行はヘラクレスが主人公だから負けるのは当然っちゃ当然なんですよ。えぇ。
それでもなんというかもっとこう、かに座の人間としては粘ってほしいというか見せ場が欲しかったですよ。カルキノスが負わせた傷のせいでヘラクレスは長く苦しむことになった…みたいなのもないし。
あ~悲しい。
その他 神話を読んで悲しくなった星座2つ
ズラッとあるかに座以外の12星座の神話も読んでみたのですが、悲しくなった星座は他にもありました。
というかどの星座の神話も悲劇的な要素はあるんですが、その中でも特に悲しくなった2つの話を紹介します。
いて座 先生が何をしたって言うんだ
エリュマントスの猪を捕らえるという試練を無事にクリアし、ケンタウロス族が共有している酒を飲んでしまう。
このことでヘラクレスとケンタウロス族は争うことになってしまう。
ヘラクレスの師であるケイローンは止めようとしたが、ヒュドラの毒矢を喰らってしまう。
不死だったケイローンは毒で死ねないまま苦しんだ。
ヘラクレスはゼウスにケイローンの安楽死を懇願し、ゼウスは不死をプロメテウスに移したことでケイローンは亡くなり、ゼウスの手によりケイローンはいて座になった。
どうして矢じりに毒なんか塗っちゃったんだろう。
やぎ座 とにかくかわいそう。でも…?
あるところに羊飼いの神であるパンがいた。
このパンは下半身と顔がヤギで上半身が人間というすごい姿をしており、実の母ドリュオペにもあまり可愛がられなかった。
ある日、神々がナイル川のほとりで宴会を開きパンも笛を吹きながら過ごしていたが、ガイア神の怪物テュポーンが乱入してくる。
驚いた神々は各々姿を変えて逃げ出す。
パンもナイル川を渡って逃げようとするが、テンパって上半身ヤギ、下半身魚という中途半端な姿になってしまう。
なんとか必死に泳いで逃げるパンを他の神々は笑い、上半身ヤギ、下半身魚の姿のパンを天に挙げて星座にした。
しかし、やぎ座にはもう一つの話があり、ティターンとの戦いでほら貝で轟音を鳴らして潰走させたのをゼウスに称えられて星座になったというものもあります。
どっちの話がより知られてるんだろう。
星座の神話を調べてのまとめ
まさかずっと同じ悲しいカテゴリーだと思ってたやぎ座に勇ましくてカッコイイ話があったとは。ちょっとショック。
神のパンと違ってカルキノスはただの蟹なのでなにもしようがないんですね。沼にいたのではなくヘラから遣わされたという話もありますがいずれにせよただの蟹です。
それにしても武器すら使われずに一撃でやられたってのはひょっとしてカルキノスだけかと思うと本当に悲しい。
ネメアの獅子は3日粘ったというのに。