蒼崎亭

Fateが好きな、というか型月が好きな奴の雑記ブログ

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Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ3巻を読んだので感想。杏路少年の精神性が凄すぎる。

蒼銀のフラグメンツ3巻を読んだので感想を書いていきます。

 

3巻はアサシン陣営、バーサーカー陣営、ライダー陣営の話になっております。

 

知り合いに真ん中にいる金髪のキャラクターは狂戦士(バーサーカー)だって言っても全然信じてもらえませんでした。まぁでもそうだよなぁ…。

 

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Beautiful Mind ACT-1

一章はアサシン陣営から始まります。

1991年の東京にてアサシンを召喚したマスターは仁賀征爾(じんがせいじ)といいます。この名前を知っている人どれくらいいるんだろ?

 

仁賀は無事にアサシンを召喚しましたが、アサシンに惑わされてそのまま触れて毒により息を引き取りました。せっかく召喚したのに。

とは言ってみましたが「俺は!やるぞ!」と声高らかに叫んでいた時点であ、駄目そうとは思いましたけどね。明らかなフラグですよこれは。

 

仁賀はアサシンを召喚するために港区の倉庫街を買い占めましたが、この費用いったいいくらぐらい掛かったんでしょうか?

 

それにしてもあれですね。この仁賀といい、ジェスターといい、相楽といい、アサシンのマスターが自分が召喚したサーヴァントにやられているのをよく見ますね。

真アサシンを召喚したファルデウスはどうなることやら。

 

 

さて、自分のマスターを手に掛けたアサシンは魂喰いをするために都市伝説になる勢いで東京を闊歩するんですが、これって神秘の秘匿としては大丈夫なんでしょうか?けっこうアカン気がしますけど…。

 

 

魔力の補給するため魂食いをしているうちにアサシンは愛歌と出会うんですけどこれも一つの「その日、運命に出会う」なんですかねぇ。すごく嫌な予感がしますけど。

 

Beautful Mind ACT-2

二章からはバーサーカー陣営の視点。

 

 バーサーカーを召喚したのは高校生の來野巽(きたのたつみ)です。高校生といっても美沙夜のように魔術師の家系という訳ではなく普通の高校生です。

とは言っても静止の魔眼を持っていることと母方の祖父の遺品にサーヴァント召喚の呪文が書かれている手帳があったことから元々は母方の家系が衰退した魔術師の家系なんでしょう。

ここは読んでてゼロの龍之介を思い出しました。

 

バーサーカーを召喚した巽は町を歩きつつ、京王百貨店の屋上でお互いの覚悟を示しあい、聖杯戦争を止めて東京を救うという決意をします。

 

  • 偶然にも聖杯戦争に参加することになったマスター(実は異能持ち)
  • サーヴァントは序列で二位の強力なサーヴァント
  • 目的は聖杯戦争を止めて街を守ること

こうして並べるとなんだかとても主人公っぽい感じがしますね。

 バーサーカーは三騎士とも正面から張り合えると言われているくらい強いし。そういえば李書文も同じことを言われてますね。この近代英霊たちなんなの?

 

あと蒼銀のフラグメンツはこの京王百貨店とかサンシャイン60とか実在の地名や建造物が出ます。そういうことから聖地巡礼をしやすい作品なんじゃないでしょうか。地方在住の僕には難しいですが…。

 

Beautiful Mind ACT-3

引き続きバーサーカー陣営の視点です。

 

2人は玲瓏館に戦いを仕掛けます。しかも6回も。キャスターの手によって神殿レベルになった守りはやっぱりめちゃ堅いんでしょうね。

それに加えて巽は未熟なマスターなのでバーサーカーが宝具を使うと辛そうにしていました。今さらですけど素人マスターとバーサーカーの組み合わせってヤバくない?

 

 

玲瓏館の敷地にて奮闘しているバーサーカーを見守っている巽でしたが、アサシンの手により斃れました。未熟なマスターである少年の戦いはここで終わりです。

 

 

さて巽の敗因ですが、普通であったことに尽きると思います。当たり前なんですけど。

 

アサシンが近くに現れたときも令呪を使わず来るなの警告だけで終わってましたし、そもそも「誰かを殺すことなんて自分にはできない!」と言っちゃってましたし。

それまで普通の少年として生きてきたからこういう風に考えるのは全然おかしくないんですけども、聖杯戦争のマスターとしては悪手です。

 

静止の魔眼もアサシンには通じず…。サーヴァントにも効いてたオフェリアの魔眼の凄さが伺えます。

 

仮にアサシンが来なかったとしても勝ち抜くのは難しいんじゃないかと思います。魔術師としては未熟な巽は生命力を魔力に変換して消費していたので消耗していました。

このやり方では他の6騎を倒す前にダウンするのが先かと。魔術師や魔術のことを知ってる協力者なんかがいれば話は変わったかもしれませんが、それもいませんでしたし。

そう考えると凛と共闘出来てた士郎ってラッキーだったんだなって思います。持ってる異能も巽の魔眼よりも凄いものだし。

 

Beautiful Mind ACT-4

四章からはライダー陣営の視点です。

 

 ライダーを召喚した伊勢三玄莉(いせみしずり)の家、伊勢三家は魔術師としては珍しくも現代科学を取り入れてます。

が、玄莉本人は科学を言葉にすることもおぞましいレベルで疎んでました。科学の何がそんなに気に食わないのか。

さらに玄莉は一族で運営している病院の入院患者から魔力を吸い上げており、それを気にすることもありません。

こんなに典型的な魔術師らしい魔術師は初めて見たかもしんない。

 

 

そしてライダーは元々は聖杯戦争に乗り気ではなかったものの、伊勢三杏路(あろ)とのやりとりで聖杯戦争に臨むようになりました。

ライダーはセイバーに対して遍くすべてにあだなす蒼銀の騎士と言ってましたがこれはどういう意味でしょうか…?

 

Beautiful Mind ACT-5

五章ではアサシンがライダー陣営の拠点を襲います。

 非魔術師は普通の毒で、魔術師は魔術回路に触れたらそれを絶対死の回路に作り替える毒で殲滅していきました。

この毒の作用は愛歌の手によるもの。エッグい…。

 

この襲撃で唯一生き残った杏路少年も愛歌に黒いゲル状の何かを埋め込まれてしまい、生きているのが不思議なくらいまでダメージを負います。

この杏路少年はプロト本編ではライダーのマスターになってます。二人のサーヴァントに影響を与えた杏路少年凄いですね。この杏路が健康的な状態だったら多分プロトも蒼銀も物語が変わっていたんじゃないかと思いますよ。

そしてちびちゅきでは元気そうで何よりです。ライダーのペルセウスとも仲良くしてますし。

 

Beautiful Mind ACT-6

舞台は沙条邸。そこではアサシンと綾香が会話をしていました。

自分のガーデンを案内しようとする綾香と、自らの性質から触れられないことを分かっているアサシンのやり取りは穏やかだけど寂しかったです。

 

綾香とアサシンの会話の裏では愛歌がセイバーに料理を振舞っていました。一巻のように。

愛歌が料理をするように聖杯戦争でマスターとサーヴァントを倒していくのを語っている様は読んでてゾッとしました。でもやれるんですよねー愛歌ならば。

セイバーもこれはいかんと思っているようですが、自分の願いのために止められず。険しい顔をしながら葛藤しているのが分かります。

 

 蒼銀のフラグメンツ3巻のまとめ

読んでて3巻の章のタイトルであるBeautiful Mindって誰のものなんだろうって思いましたね。

非力な身ながら町を守ろうとした巽か、今度こそ正義の味方になろうとしたバーサーカーか、自分以外の全ての皆に平穏と平和と幸福を願った杏路か。

それともセイバーのために尽くす愛歌か。

 

最初の内は杏路のことかと思っていましたけど、こうしてみると全員のことなのかもしれません。というかここに書かれてないキャラクターも入ってるのかも。

というか出てきたキャラクター全員形や方向性は違えどある種の美しさがあったような気がします。